こんにちわ、こーじです。
前回の続きを話していきます。
【体験談】挫折を乗り越え栄光を手にした体験談を語ります〜vol.2〜
(前回の続き)
監督「よく戻ってきてくれたな」
部員達は拍手で出迎えてくれる。
実は、
こうしてきちんと話すのは1年振りである。
目の前で何が起こってるか分からず、
言われるがままに行動する。
「ん?これって戻る流れになってる?」
と心の中で思いながら。
部員達「フリースロー打ってみなよ!」
自分「え?今?」
部員達「そう!」
自分「絶対入らないよ。1年以上やってないし」
部員達「良いから良いから」
練習中にも関わらず、
何故かフリースローをやることになった。
まあ、案の定リングにすら届かなかった笑
赤面していると、
パチパチパチパチパチパチパチパチ(拍手)
監督「これでバスケ部一員だな」
強引なバスケ部復帰笑
しかも想像してない意外な形だった。
ドラマみたい。
意外と嫌な気はしなかった。
むしろ心のどこかで望んでいたのかもしれない。
バスケ部に戻りたいと。
青春をしたいと。
監督の強引な誘いが無ければ戻っていなかっただろう。
プライドが邪魔して。
後になって知るのだが、
監督はいつでも戻ってこれるように休部届扱いにしてくれていたらしい。
監督の優しさに涙が溢れた。
こうして僕は1年振りにバスケ部に復活することになった。
部活に専念するためにバイトも全て辞めた。
家に帰ってからはワクワクしっぱなしだった。
同時に不安もあった。
1年以上身体を動かしてない事への不安。
ついていけるのかな。
そして予想は的中する。
1年前は余裕でこなしていた練習に全くついていけない。
身体が全く動かないのだ。
自分の身体じゃないみたい。
案の定、
練習開始して30分もしないでダウン。
過呼吸状態になり休憩。
横に倒れて30分以上は動けなかった。
悔しさが込み上げた
1年間のブランクは、
想像以上だった。
この時から、
「こんな自分カッコ悪い。辞めたい」
心の声が聞こえてきた。
日が経つに連れてどんどん大きくなる。
バスケ部の誰1人として勝てない。
運動神経が良かったとは到底言えない状態だった。
僕のプライドはズタズタだった。
1年前の自分だったら間違いなく辞めていただろう。
しかし、
僕は成長していた。
「ここで辞めたら人生後悔する。負け癖がつく。乗り越えて語れる人生にしよう」
そう誓ったのだ。
社会に出て、
働く経験をしたことで成長していた。
沢山怒られ、改善し、
成長してきた1年間が心を強くしていた。
この1年間は無駄ではなかった。
当時は、
意味もなく嫌なことを忘れるためにやっていたバイト。
こんな所で繋がるなんて誰が想像していただろう。
そう決めてから、
どうやったらみんなを追い抜けレギュラーを獲得できるか考えた。
強豪校のレギュラーを取り返すのは、
相当な努力が必要な事はわかっていた。
自分で考えてできることを全部あげてみた。
実際に取り組むと決めた事、
・練習後、近所の公園で走り込みと基礎練習2,3時間
・朝6時から朝練習、昼休みシュート練習
・テスト期間中、監督にお願いし、特別にトレーニング室を開放頂き練習
→1週間は部活がないので、追いつけるチャンスだと思った
・頭で考える練習を取り入れる
毎日バスケ三昧。
寝る以外は全てバスケだ。
親からはかなり心配された。
うちの母親は息子想いでとても優しい。
それでも、僕は心配を押し切ってやることを決めていた。
退部という楽な方に逃げてしまったことに後悔していたからだ。
真剣に考え出した結論だったし、
将来の身体のことを考えてだから逃げたとは思ってなかった。
それでも、その後に残ったのは、
辛いことから逃げてしまった自分への後悔。
負け癖根性。
気持ち1つで人はいくらでも強くなれる。
そう思った。
実際、
引退するまで毎日続けた。
満身創痍で、
練習にもついていけてない状態だったが、
毎日充実していた。
考えてバスケする事が楽しかった。
1年前の自分では想像出来ないだろう。
みんなとの差はどんどん縮まっていった。
走れるようになった。
シュートが入るようになった。
自信がついてきた。
試合に出れるようになった。
意見を言えるようになった。
復帰してから半年、
最上級生になってシックスマン(6番手)まで勝ち取った。
残念ながら、
1試合走れる体力までは戻せなかったのが大きかった。
体力は継続が大事。
この頃には、
1年前の負け癖根性がついた自分はいなかった。
自信に満ち溢れ、
イキイキしていた。
乗り越えたことで、
勝ち癖根性に変わっていた。
バスケ部に復帰して、
たった半年間の出来事だったが、
僕にとっては人生の中で最も濃い時間だったと言える。
この半年間があったからこそ、
後に実業団に入り、
仙台大会ベスト4を勝ち取れたのだ。
この経験を通して、
「青春は人生においてかけがえのない時間であり、人を飛躍的に成長させる」
と体験できた。
僕は、
大人になってもいつまでも青春を大切にしていきたい。
沢山の人に、
「青春」を感じてもらえるようなキッカケを提供していこうと思う。
この経験が、
1人でも多くの人の背中を押せると信じて。
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