こんにちわ、こーじです。
前回の続きです。
vol.1をご覧になってない方は、
まずこちらの記事を読んでみて下さい。
【体験談】挫折を乗り越え栄光を手にした体験談を語ります〜Vol.1〜
(引退してから数ヶ月後)
気持ちも落ち着き、
楽しく学校生活を過ごせるようになっていた。
この数ヶ月は本当に悲惨だった。
朝起きる→学校行く→治療行く→帰宅→ゲーム三昧→寝る
この繰り返しの毎日。
生きる意味をなくしていた。
ゲームは好きじゃなかった。
でも、心にポッカリ空いた穴を埋めたくてやっていた。
親も心配してくれたが、無反応だったと思う。
今では、
この経験が財産と思ってるから本当に感謝している。
ただ、当時はそうは思えなかった。
心が未熟で受け入れきれなかった。
数ヶ月で立ち直れたのは本当に良かった。
いつも通り学校に行き、
友人と話していたときだった。
友人「こーじって時間あったりする?」
自分「あるよ。部活辞めちゃったから」
友人「知り合いのお店がバイト探してるんだけど興味ある?」
自分「やってみたいかも!」
アルバイトのお誘いだった。
経験はなかったけど、
新しいことにチャレンジできる事にワクワクしていた。
自分「どんなバイトなの?」
友人「デパ地下のコロッケ屋さん」
自分「やったことないけど大丈夫かな?」
友人「俺もたまに働いてるから教えてあげるよ」
自分「それなら安心かも」
こうして、
放課後にアルバイトを始めることになった。
(アルバイト当日)
家からアルバイト先まで自転車で20分。
バスでも20分くらいでいけるのだが、
僕は台風の日でも自転車で通った。
自分「今日からよろしくお願いします!」
店長「よろしくね!分からないことあればなんでも聞いてね」
自分「はい!」
優しそうな店長だ。
実際に行う業務は、
お惣菜の販売。
コロッケだけは、
注文が入った後にその場で揚げる作業。
接客ができれば、
そこまで難しい作業ではない職場だった。
田舎というのもあり、
お客様は優しい人ばかり。
僕は、何故かおばあちゃん受けが良いので、
そこは安心していた。
「コロッケを揚げるポイントを覚えるのはコツがありそうだな〜」
と思いながらも最初は洗い物を担当させてもらった。
簡単な作業だけど、
何時間もやるのは意外と大変。
そして無事初日が終了。
慣れない環境に気疲れはあった。
でも、
数ヶ月振りに充実感があった。
楽しかった!
自分の楽しみを見つけた気がした。
明日からもっと成長して頑張ろうと思った。
その日以降、
学校とアルバイトの毎日。
頑張ることを見つけてからは勉強にも熱が入るようになった。
全てが順調。
顔をイキイキしてたと思う。
時給は600円で最低賃金だったが、
お金以上の楽しみを見出していた。
経営の問題で3ヶ月くらい給料が遅れることがあったが、
そこまで気にならなかった。
周りはかなり騒いでいたが笑
バイトも週1,2回だった時期から、
週3,4回と増えていき、
週5,6回で最後の締めまで任されるようになった。
信用を勝ち取った気がして嬉しかった。
締めをやるようになって、
もう一つ嬉しい出来事が増えた。
余った惣菜を持ち帰れるのだ。
成長期の高校生にはたまらなく嬉しかった。
多い時ではコロッケ40個持ち帰ることも。
自分「はい、余ったコロッケ。みんなで食べよう」
母「こんなに!ありがとね」
家に持ち帰ると親が喜んでくれた。
喜ばれるのってこんなに嬉しいんだな。
時には、
学校にも持っていくこともあった。
そうすると、
一気に人気者に。
メチャクチャ喜ばれた。
噂が広まって、
違うクラスから休み時間にもらいに来る人も現れた。
人へ与えることの喜びをこの時覚えたのかもしてない。
そして、
この頃には心境にも大きな変化があった。
・親への感謝
・主体的に取り組むことの楽しさ
・与えると喜ばれ、人が集まってくる
親への感謝が生まれたのが1番大きかった。
今までは、やってもらって当たり前と思ってた。
・ご飯あるのは当たり前
・洗濯物洗ってもらうの当たり前
・養ってもらうの当たり前
自分で稼ぐようになって初めて大変さを知った。
稼ぐってこんなに努力が必要なんだなって。
それからは、家の事を手伝うようになったし、
親にいばったりする事もなくなった。
コロッケ屋のバイトにも慣れてきた頃、
「もっと新しい事やりたいな〜」
と思うようになった。
そこで思いついたのが、新聞配達だ。
時給1000円で破格だし、
朝1,2時間でできる。
早速応募してやることになった。
1日のスケジュール
4:00〜6:00 新聞配達
8:00〜16:00 学校
17:00〜22:00 コロッケ屋でバイト
それが当時のスケジュールだ。
我ながらタフ笑
新聞配達は朝5時〜6時の1時間。
(冬は雪が降るため4時起き)
約80件を自転車で回って配るという至って単純な作業。
たまに、1部新聞が余って、
80件を再度で周り直すトラブルもあったりした。
純粋に忘れてるときもあれば、
準備段階で1部多かったこともあった。
時間が少しでも遅れると怒る雷じいさんもいたり。
雪の日に自転車が転倒し、新聞が散々したり。
雨の日で新聞が濡れるトラブル。
笑顔で接してくれる方。
全てが良い経験でした。
新聞配達は、
部活を再開するギリギリまで続けた。
(高校2年の秋)
精神的に強くなったなと感じた。
ケガも完治し、
休み時間はバスケをして楽しめるようになっていた。
トレーニング室で筋トレも再開した。
ある日、
トレーニング室に行こうと思って廊下を歩いていた。
トレーニング室に行くには、
体育館の横を通る必要がある。
バスケ部が練習していた。
廊下にマネージャーがいたので話しかけた。
自分「お疲れー」
マネ「お疲れ!何してるの?」
自分「筋トレいこうと思ってさ」
マネ「そうなんだね」
他愛もない世間話。
数分くらい話していた時だった。
「こーじが戻ってきたぞ!!」
体育館からではなく、
後ろの廊下からだった。
慌てて僕は振り向く。
体育館のバスケ部メンバーも振り向く。
監督だった。
「戻ってきたんだな!!」
近寄ってもう一度言われた。
「え?どういう事?戻るなんて言ってないけど」
テンパってる自分をよそに、
監督が半ば強引に体育館に入れた。
続編はこちら。
【体験談】挫折を乗り越え栄光を手にした体験談を語ります〜vol.3〜〜
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